5/21長良川下流域環境観察会-2 |
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2022年 05月 23日
5/21長良川下流域環境観察会-1 の続き。 ◇ ◇ 昼食の間に少し降った雨も、再集合の時刻には上がった。 長良川と揖斐川の背割り堤を少し上流に向かって遡り、10km付近に。 長良川側と揖斐川側のヨシ原にいるカニを捕らえて数える、という観察。 同じ時間(今回は5分間)、同じ人間が同じくらいの熱心さでカニを捕まえることで、およその生息密度を比較しようということだ。 まず長良川側。ヨシ原といえる部分が狭い。すぐに薮になってしまう。 それでも手袋をし(小さなカニでもハサミで挟まれると結構痛い)、袋を持って、スタート! 探してもいない、動くものが見当たらない。目に入るのはカキツバタ系の花と野バラ(これは棘が痛いので参った)。写真を撮っている場合ではないのだが、なんせ何も見つからないと5分はやたらに長い、退屈してしまう。 終了して集まってみると、「ゼロ」は自分だけではなく全員。「今までは少ないとは言っても少しは捕まえることができたのに」と何回も観察会に参加している人も驚いていた。 背割り堤の道路を渡って、揖斐川側へ。分厚いヨシ原がある。奥に入りすぎたら戻れないかも、と思ってしまう。 見つけるのは簡単だが、捕まえるのが大変で、目にしたものの半分を捕まえるのがやっと。5分はすぐに経った。 たくさんいたので、捕まえたのは大きめのものが多かった。 メスオスの見分けもあるので、千藤さんに一任。数が多いので、大変だった。 ベンケイガニのメス60、オス51。クロベンケイガニのメス7、オス12。 捕まえたカニは全てヨシ原に返した。 ◇ ◇ 次に木曽三川公園まで移動。 木曽三川公園の木曽川部分で「汽水域の生き物」の観察。 湿地に生息するタコノアシ。準絶滅危惧種である。 汽水域の残る木曽川では、人が遊ぶ岸辺に普通に生息できている。 水が引いて泥の表面が見えるところに無数のブツブツした穴がある。 この穴の一つ一つの下にイトメが生息しているのだそうだ。まさに無数にいる、ということだ。 このイトメが泥の中の有機物を食べることで、汽水域の水を浄化している。 水が引いた後の、浅い水たまりにも魚類はいる。タモで掬って観察。 場所からして、多分、チチブだろう、とのことだが、ヌマチチブでないのかどうかは判然とせず。こうしたハゼの仲間は腹の側に吸盤があって、この吸盤を使って、ちょっとした取水堰などを乗り越えていくそうだ。 イトメにしてもチチブにしても、お金になる生物ではない。しかし、こうした小さな生物が重なり合って作り上げるの中で、ヒトも生物として生きて生態系いけている。 商品にはならない生物の価値、生物多様性、生態系、といったものが、社会的に認知・理解される前に、多く河川横断構造物の建設が計画された。1973年に「高度成長」が終焉した後に、着工も完成もせずに残った事業の多くは「不要不急」、もっといえば「要らない」ものであった。 1980年代に急速に生態系という概念の認知・理解が広まったとき、もう一度、事業の必要性について、「立ち止まってじっくり考える」べきであった。 「開発」の必要性は減じ、国も自治体も財政は厳しくなってきていた。その中で、壊して喪ってしまうものと「得る(と考えられた)もの」について、広く住民や研究者の意見を求め、議論する場を設ければ、「事業中止」という結論に至ったものも多いはずだ。 長良川河口堰では「円卓会議」をもったが、残念ながら十分に機能したとはいえない。結局は建設は、多くの異論と反対を押し切って「強行」された。 建設省は、長良川河口堰建設強行への若干の「反省」もあって、1995年にダム等事業審議会をおき、河川法を改正したが、「いったん決めた建設計画は、何が何でも止めない。建設を強行する」政治は今も続いている。「得るもの」はますます少なく、「壊して喪ってしまうもの」はますます大きくなっているというのに。 事故もなく、無事終了。 ◇ ◇
by tokuyamadam
| 2022-05-23 22:21
| 長良川の話題
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