河村市長は、14日午後早くに、記者会見を行ったとか。
記者会見に出た某記者は「何故、今、導水路容認なのか」「翻意の理由は何か」は全く理解できなかった、と感想を呟いていた。
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★東海テレビ 2023/02/14 12:00 (動画あり)
名古屋市が方向転換…撤退を表明していた岐阜・徳山ダムの水を引く「木曽川導水路事業」計画一転して容認
★NHK東海 NEWS WEB 02月14日 12時59分 (動画あり)
名古屋・河村市長「木曽川導水路」計画 容認の方針固める
★共同通信 2023/02/14 13:21
河村市長、導水路容認方針 用途転換で撤退表明を一転
(写真)記者団の取材に応じる河村たかし名古屋市長=14日午後、市役所
★毎日新聞 2023/2/14 13:30
徳山ダム導水路建設 河村たかし名古屋市長、一転認める意向
(写真)徳山ダムの導水路を巡り、方針を転換した理由などをパネルを使って説明する名古屋市の河村たかし市長=名古屋市役所で2023年2月14日午後0時21分、田中理知撮影
★朝日新聞 2023年2月14日 15時30分
河村・名古屋市長、木曽川水系連絡導水路の建設を容認 撤退から一転
(写真)取材に応じる河村たかし名古屋市長=2023年2月14日午後0時24分、市役所、山下寛久撮影
(写真)徳山ダム全景=2018年10月2日午前11時16分、岐阜県揖斐川町、ドローンで矢木隆晴撮影
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「マスコミの注目を浴びるのが大好き、一発芸がウリ」の河村市長。
2009年の「撤退表明」もマスコミに水を向けられて、口走ってしまったたぐい(「撤退」は報に定められた利水者としての行為。まずどういう法的効果を生じるかを知って下さい-レクチュアに行くから-、そして市役所内の態勢を作る前に口走ったら潰されることになる、慌てないで、と釘を刺したのが5月の連休明け。その後間もなく「撤退!」と口走って中日新聞のスクープになった)。
だが口走るには口走るなりに、かねてから「徳山ダムは無駄、導水路もいらない」と思っていたのは確かである。
そして「要らない導水路からの撤退(意向の表明)」は、河村人気を押し上げた。
今回は、「かねてから・・・」でもない、人気取りにもならない。
「マスコミの注目を浴びる」だろうが、市民に「節操も信念もない奴だ」と印象づけるだけ。
河村市長の「力の源泉」は、選挙で票を集めるからである。
業界団体に頼ってはいない、官僚組織とはそもそもソリが合わない。自民党とは長年敵対してきた。
「導水路事業容認」をブチ上げたところで、こうした「敵」が味方になるわけではない。
市民に冷淡な目を向けられたら、オワリなのである。
14年も経って「できてまった徳山ダムは、やっぱり使えるようにせんと。税金の無駄遣いということになって、市長としての責任が・・・」などと言ってみても、市民が拍手喝采などするはずがない。
政治生命を絶つ自殺行為としか思えない。
さっぱりわからない御仁である。
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続く

徳山ダム導水路 河村たかし名古屋市長の迷走と変節