2023年 7月石垣島行き(3)
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この日からほぼ完全に観光モード。
午前中、小浜島へ。
与那覇水道。
三〇数年前は、「ダイビングのライセンスを取って、マンタと泳いでみたいかな」と頭をよぎったこともあったが。
八重山の海。
石垣に海上保安庁の船12隻が配置され、(ローテーションで)8隻が常駐しているという。領有権を主張する以上、尖閣諸島の「領海」内に中国船が入れば、出ていくまで周辺で「警戒」することになる。中国側も同様に、日本船が周辺海域に来れば、周辺海域に公船を出すことになる。これを互いに非難し合えば、不測の事態も発生しかねない。
田中角栄首相と周恩来首相、園田直外相(福田赳夫首相)と鄧小平副首相は「尖閣諸島の領有権問題の解決は将来世代に任せる」とした。なぜ、これでいけないのか?漁労については、台湾も含めて協定を結べば良い。「領土問題」を自らの主張通りに「解決」しようとすれば武力に訴えることになってしまう。
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石垣市街地の桃林寺。最初に石垣を訪れたとき以来だから、ほぼ40年ぶちか。
薩摩が琉球王国第二尚氏王朝7代目国王尚寧王に八重山への社寺建築を進言し、1614年に創建された。
山門の左右の金剛力士像と密迹力士像は、1737年に作られた。1771年の明和の大津波で桃林寺及び権現堂の建造物が破壊され、仁王像2体も流されたが、崎枝湾の海岸に打ち上げられているのを発見されて戻された。
仁王像の顔が「普通っぽい」のが特徴か?
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「石垣島鍾乳洞」は,三十数年前には発見されていなかった。なので、初めて。大きな規模の鍾乳洞だった。「ひんやり」ではなかったことに少し驚いた。
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今回の石垣ツァーを計画した真栄里出身のNさんが、岐阜の根尾・薄墨桜の子孫苗木の植樹を縁に石垣市文化協会との交流を図られた。
9日の昼間に植樹イベントがあり(このグループから元本巣町長など2人が出席)、夜、ホテルで交流懇親会があった。ここに中山・石垣市長も現れた。
岐阜側で最初に挨拶した元本巣町長が「安保環境が厳しい中、沖縄が、石垣が先頭になって日本を守ってくれて感謝している」というトンデモ発言。
その後に挨拶した中山市長の発言はよく聞き取れなかったが、「勇ましい、歯切れの良い」ものではなく観光シーズンのPAC3展開に戸惑っているように感じした。
Nさんは、元本巣町長の発言に怒ったのか、薩摩の収奪、(「本島」首里王朝による収奪も)、琉球処分、日中和友好条約と「領土棚上げ論」、そして唐人墓の由来に遡って、「石垣の人々の人間性こそが平和を創」と大演説をぶった-長すぎて、ちゃんと聞いている人は少なかったようだ-。
中山市長は帰る前にNさんと結構長く話し込んでいた・・・何を感じたのか?
(続く)
【参照】
沖縄と連帯する会・ぎふ
≫ 沖縄と連帯する会・ぎふ について
≫ 代表の呟き(2023.7.19更新)
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