2024年 05月 22日
事業費2・55倍! 2024.5.17 GOサインに向けて「検討の場」第2回開催 |
5月17日、「木曽川水系連絡導水路事業の関係地方公共団体からなる検討の場」第2回が開かれた。













第1回が2011年6月1日開催だから「13年ぶり」である。
中部地方整備局
「木曽川水系連絡導水路事業の関係地方公共団体からなる検討の場」について
そもそも「ダムに頼らない治水」という触れ込みで「再検証」云々となったのだが、ここで言う「治水」(洪水対策)とは何の関係もない導水路事業を「再検証」するのは無理がある。
木曽川水系連絡導水路事業は、2009年から「凍結」されていた。
「凍結」といって地下に潜っている間、事業費だけは、しっかり肥え太って実に2・55倍! 2270億円。
3月28日の第8回幹事会で、事業者からその金額が示されても、構成員の自治体はに静か。
「そんな馬鹿な!話が違う!」と負担者(愛知県、名古屋市、岐阜県、三重県)が騒がないところが何とも薄気味悪い。
他の自治体から一般的な「コスト縮減」の逃亡が出るだけ。
会場の桜華会館の前でアピール行動。


◇ ◇
★中日新聞 2024年5月17日 19時14分
木曽川導水路、建設は「最も有利な案」 検討会、報告書素案を了承

(写真)徳山ダム=2022年4月、岐阜県揖斐川町で、本社ヘリ「あさづる」から
★CBCテレビ 2024年5月17日(金) 20:24 (動画あり)
「岐阜県・徳山ダムから名古屋市などへの導水路事業「検討の場」13年ぶりに開催
河村たかし名古屋市長の計画容認を受けて」








★朝日新聞 2024年5月18日 10時00分
事業費倍増の木曽川導水路、それでも継続は「妥当」 着工へ動き出す
★毎日新聞 2024/5/18 地方版
地域への配慮求める 木曽川導水路 関連会合で瑞浪市長 /岐阜
☆2024.5.18 岐阜新聞・読売新聞記事
<中部地整>
「木曽川水系連絡導水路事業の関係地方公共団体からなる検討の場」について
第2回「検討の場」資料
◇ ◇
あらためて木曽川水系連絡導水路(徳山ダム導水路)の概要(事業者側資料から)

木曽川水系連絡導水路(徳山ダム導水路)事業が2009年に「凍結」となってからほぼ15年。
寝たフリをしながら事業費は2.5倍にまで育って、むくむくと起き上がってきた。
水需要は減少する一方なのだから、要らない導水施設建設にお金を注げば必ず水道料金値上げに結びつく。「異常渇水時でも節水など考えずにジャブジャブ水を使う」など誰が望んでいる?
ダムの水を長いトンネルを通って他の河川に持ってくることが「河川環境保全のため」になるはずがない。
「木曽川のヤマトシジミの生息のため」にダムの水が要るなどという世迷い言、底生生物の専門家の関口さんは木曽川水系流域委員会で怒っていたっけ。「長良川のアユ・ウグイ・カワヨシノボリの産卵のために水深30cmを確保すべき」などという科学的根拠は全く存在しない。
河川環境を攪乱し、地下水脈に悪影響を与える「おそれ」は濃厚になるばかりだ。
「徳山ダム導水路は要らない、中止」一択あるのみ。
◇ ◇
5月20日の中部地整 記者発表 https://www.cbr.mlit.go.jp/
「木曽川水系連絡導水路事業の検証に係る検討報告書(素案)」について、(1)有識者と (2)住民から ご意見を聴取するのだそうだ。
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「木曽川水系連絡導水路事業の検証に係る検討報告書(素案)」掲載URL
・国土交通省中部地方整備局「検討主体による個別ダムの検証に係る検討」
(1)学識経験を有する者からの意見聴取について
5月 29日(水)13:30 ~15:30 AP名古屋 8階 B、C 及び D ルーム
(2)「木曽川水系連絡導水路事業の検証に係る検討報告書(素案)」に対するご意見をお聴かせください
★「ご意見をお聴きする場」
☆開催予定日時及び開催会場
①岐阜会場 6月5日(水)18:00~20:00 ハートフルスクエアーG
②名古屋会場 6月5日(水)18:00~20:00 ウィルあいち
三重県桑名市中央町 3 丁目 44 番地)
★文書にてご意見を提出いただく(対象者は限定なし)
6月7日(金) 17時必着
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「ご意見を聴きましたからね!」というアリバイづくりを、6月上旬までにそそくさと済ませて、国交省での有識者会議 → 国交大臣判断 でGOサイン。
いよいよ事業費増額のための事業実施計画改定に取り組むということ?
どこもかしこも「カネ詰まり」状態、事業費2・5倍増に耐えられるはずはないのに、大人しくハンコをつく方向らしい。
借金だらけにしておいて、ツケは住民に回す…「あとは野となれ山となれ」
行政のとめどない堕落は政治に腐敗堕落の反映。
このまま黙って大人しくしているわけにはいかない。
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by tokuyamadam
| 2024-05-22 18:59
| 導水路問題
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