2025年 06月 14日
2025.6.12岐阜県への要請行動 |
6月12日、 ”毎年恒例”の岐阜県への要請行動(知事宛の要請書を提出して、河川課長らと懇談する)を行った。
2025.6.12 岐阜県への要請行動新聞記事(中日・岐阜)


<参照 過去の要請行動レポート>
岐阜県の河川課長は、国交省のキャリア官僚(本省課長補佐クラス)の「指定席」である。2~3年で異動する。当然、地域の具体的な課題について、過去の経緯はよくわかっていない(行政側としての認識・見解以上のものは知る由もない)。
キャリア官僚はしょっちゅう異動するから、まともな人物であれば、「(地元のことは)よくわかっていない」ことを自覚して、話を聴くものだ…片鱗ではあっても行政側の認識・見解以外のものが耳に入る貴重な機会なのだから。
昨年の真鍋なる河川課長は最悪・最低で、揚げ足取りと屁理屈で市民をやり込めようという姿勢が露わだった。それも稚拙な屁理屈で頭の悪さが全面展開…あれではどこに行ってもダメだろう、と感じた。だが、某県のS知事をみていると、どんなに論理破綻しても「あくまでも自分の言い分は正しい」と言い募れる鉄面皮こそがキャりア官僚の重要な資質となりつつつあるのか、と怖い。
今年の池田大介・河川課長は、少なくとも「会話が成立する」程度にはまとも。「またの機会」がもてると良いと思う。
◇ ◇
2025年 岐阜県知事への要請書



向こうが準備した回答で意味があるのは「要請事項2③」。
「環境レポート全体の見直し(新たな作成)を事業者側に求める、有識者・県民の意見を聴く」とのこと。
2009年に、”長良川河口堰反対派”の学者を含めて意見を聴取し、119項目だったかを国側に挙げたときのような取り組みをしてみる「つもり」はあるらしい。
「1①」のところでは、毎度お馴染みに「塩害を生じさせない(=塩水を堰上流に入れない)弾力的運用」と回答し、②をパスしたので、ナクトンガン河口堰の事例を念押しした。モゾモゾとしか反応しなかったのは、もしかすると岐阜県河川課としてナクトンガン河口堰の事例を「知らない」からか?
是非、先進的な事例に学んでほしい。「堰上流に塩水を入れて汽水域を復活させる(作り出す)こと」と「塩害防止」は二律背反ではない、両立できる。
「3」では、相変わらず「計画高水」に引っ張られた(引っ張る)議論で答えようとするので、岐阜県自身が作り、宣伝した「伝統的防災施設」に言及した。4月に着任したばかりの河川課長が知らないかもしれないことは想定内だが、もしかするとプロパーの河川職員も知らないのか?
(口先だけ)「流域治水」とか言い出した国交省の方針を先取りしているのだから、もっと胸張って宣伝しても良いのに。
私たちが守り伝える先人の知恵
「伝統的防災施設」
~「霞堤」や「輪中堤」を残し、地域を洪水から守ろう~

以下のページは2016年8月17日更新だが、2013年の夏にはパンフレットがHPに上がっていた。
岐阜県HP ≫ 河川課 ≫ 伝統的防災施設マップ
☆伝統的防災施設マップ
霞堤と輪中堤に分けて、施設が多く存在する5地区についてまとめている
<霞堤>中濃地区(長良川・津保川)飛騨地区(宮川)西濃地区(粕川・揖斐川)
<輪中堤>
西濃地区中部(大垣輪中等)西濃地区南部(福束輪中・高須輪中・多芸輪中等)
(参照 弊ブログ 2013.8.24)
・岐阜県も踏み出せるか?-「洪水をある程度許容する」治水-
◇ ◇
毎年恒例:「岐阜県 治水事業費推移」

・岐阜県 治水事業費推移 2010~2025
◇ ◇

by tokuyamadam
| 2025-06-14 20:31
| 河川行政と流域住民
|
Comments(0)