2008年 11月 06日
“設楽ダムの建設を止め、みどりの流域圏づくりをめざす”全国集会① |
11月2日-4日のこと
“設楽ダムの建設を止め、みどりの流域圏づくりをめざす”全国集会&水源連総会-①
“設楽ダムの建設を止め、みどりの流域圏づくりをめざす”全国集会&水源連総会&中部地整交渉・愛知県交渉に参加しました。
多分、設楽ダムの建設中止を求める会/No! 設楽ダム にレポートが載ることと思います。
ここでは私の独断と偏見のお喋りをば。
設楽を「したら」と読めますか? 豊川を「とよがわ」と発音できますか? 特に後者は「豊川(とよかわ)市」があるもので、愛知県の人でも混乱しています。
固有名詞をきちんと発音できるかどうかは「現場を知っているか」に関係してきますからおろそかにはできません。私もよく間違うので自戒を込めて。
《古い地名は漢字は当て字であることが多い。もともとの地名とその由来を知らないと漢字に引っ張られて発音まで変化して「定着」してしまう。そうなると、厳しく言えば「歴史改竄」です。最近主唱者が弱体化したらしく、あまり見かけなくなりましたが、一時期「風土工学」なるものが国交省がらみで全国を席巻し、ダム湖やトンネルに「風土工学による命名」をしては-相当のお金をとって、です-積極的な歴史改竄(抹殺)をやっていました。徳山ダムでもトンネルの多くは、この「風土工学」の魔手の金づるにされましたが、ダム湖は、どうにか「徳山ダム湖」という味も素っ気もない普通の名前になったのは、まだ救いです。》

★11月2日
“設楽ダムの建設を止め、みどりの流域圏づくりをめざす”全国集会
設楽ダム予定地視察ツァー(豊川駅~豊川~寒狭川~田口~ダムサイト予定地~新城)
牟呂松原頭首工は建物のカゲになってほとんど見えません。
東西分水工。

支流・宇連川から大野頭首工で最大30.0m3/S取水した水を、東部幹線水路(豊橋市東部~渥美半島方面へ)に22.8m3/S、西部幹線水路(豊川市、蒲郡市方面へ)に7.2m3/S、と分ける施設です。30.0m3/S(毎秒30トン)だと、1日で259万2000トン。これはどのくらいの量なのでしょうか。 あなたの家庭で使う水道水はどのくらいですか? 多くても家族1人あたり1日0.3トン程度ではないでしょうか? オフィスや公共のビルでも水道水を使いますが、それを合わせた上で平均して大体1人1日あたり0.4トンくらい(地域によって結構大きく違う)。そうすると648万人分くらいの水道水ということになります。気が遠くなりそう…。
こんな大量の水を、支流にすぎない宇連川のから取水するから、大野頭首工の直下に水涸れが起こる…その水涸れ対策というのも設楽ダム建設の理由になっています。

ダムサイト付近。説明をする設楽町民の伊奈さん。

ダムサイト付近の川の様子(山が迫っていて薄暗い)。
自分も撮って貰っちゃいました。

「水源開発」としてダムを作り(当たり前ですが、ダムを作ったからといってもともと存在しなかった水が湧いてくるわけではない)、川から水を収奪し、水涸れが起こるからといってまたダムを作る理由にする…おかしく思いませんか?
(続く)
“設楽ダムの建設を止め、みどりの流域圏づくりをめざす”全国集会&水源連総会-①
“設楽ダムの建設を止め、みどりの流域圏づくりをめざす”全国集会&水源連総会&中部地整交渉・愛知県交渉に参加しました。
多分、設楽ダムの建設中止を求める会/No! 設楽ダム にレポートが載ることと思います。
ここでは私の独断と偏見のお喋りをば。
設楽を「したら」と読めますか? 豊川を「とよがわ」と発音できますか? 特に後者は「豊川(とよかわ)市」があるもので、愛知県の人でも混乱しています。
固有名詞をきちんと発音できるかどうかは「現場を知っているか」に関係してきますからおろそかにはできません。私もよく間違うので自戒を込めて。
《古い地名は漢字は当て字であることが多い。もともとの地名とその由来を知らないと漢字に引っ張られて発音まで変化して「定着」してしまう。そうなると、厳しく言えば「歴史改竄」です。最近主唱者が弱体化したらしく、あまり見かけなくなりましたが、一時期「風土工学」なるものが国交省がらみで全国を席巻し、ダム湖やトンネルに「風土工学による命名」をしては-相当のお金をとって、です-積極的な歴史改竄(抹殺)をやっていました。徳山ダムでもトンネルの多くは、この「風土工学」の魔手の金づるにされましたが、ダム湖は、どうにか「徳山ダム湖」という味も素っ気もない普通の名前になったのは、まだ救いです。》

★11月2日
“設楽ダムの建設を止め、みどりの流域圏づくりをめざす”全国集会
設楽ダム予定地視察ツァー(豊川駅~豊川~寒狭川~田口~ダムサイト予定地~新城)
牟呂松原頭首工は建物のカゲになってほとんど見えません。
東西分水工。

支流・宇連川から大野頭首工で最大30.0m3/S取水した水を、東部幹線水路(豊橋市東部~渥美半島方面へ)に22.8m3/S、西部幹線水路(豊川市、蒲郡市方面へ)に7.2m3/S、と分ける施設です。30.0m3/S(毎秒30トン)だと、1日で259万2000トン。これはどのくらいの量なのでしょうか。 あなたの家庭で使う水道水はどのくらいですか? 多くても家族1人あたり1日0.3トン程度ではないでしょうか? オフィスや公共のビルでも水道水を使いますが、それを合わせた上で平均して大体1人1日あたり0.4トンくらい(地域によって結構大きく違う)。そうすると648万人分くらいの水道水ということになります。気が遠くなりそう…。
こんな大量の水を、支流にすぎない宇連川のから取水するから、大野頭首工の直下に水涸れが起こる…その水涸れ対策というのも設楽ダム建設の理由になっています。

ダムサイト付近。説明をする設楽町民の伊奈さん。

ダムサイト付近の川の様子(山が迫っていて薄暗い)。
自分も撮って貰っちゃいました。

「水源開発」としてダムを作り(当たり前ですが、ダムを作ったからといってもともと存在しなかった水が湧いてくるわけではない)、川から水を収奪し、水涸れが起こるからといってまたダムを作る理由にする…おかしく思いませんか?
(続く)
by tokuyamadam
| 2008-11-06 16:38
| 河川行政と流域住民
|
Comments(0)