閑話休題:うちのニガウリ |
事務局を置いている自宅に、小さな庭(とはいえない。土のスペース、という程度の意味)があります。「蓬生」などといったら紫式部に叱られる、「八重葎」といってもその名の植物に怒られる、というくらい草ぼうぼうです。今年の春、 とうとうどうしようもなくなって、この「庭」の木の枝を、プロに大分伐って貰いました。
陽が燦々と降り注ぐ空きスペースが出来ました。
丁度「食の安全」問題が沸騰していました。そもそも地球の裏側からもってきた食べ物に依存しているなんて、危なくてしょうがない(この場合は「残留農薬による健康被害」とか以前の話。プアな年金生活者である私は、食糧の値段高騰で、食料品を買うお金にこと欠くようになるかも…という類のリアルな心配です)。
7月、札幌の「カウンターG8」に参加しに行きました。東南アジアの、南米の農民は元気!グローバリズムという名の「収奪する側が勝手に世界のルールを決める」やり方に怒っていました。
そんな刺激があって、7月半ばすぎに、近所の種苗店で数種の苗を購入して植えました。結論的には「1株98円」の苗を8株ほど買って、これまで収穫できたのは、ミニトマトが10個くらいとナスが2個、パセリ少々…完全に「赤字」です。ま、盛夏にろくに水やりもせずに放っておいて、収穫だけ期待しようというのは甘すぎる。
8月末には収穫を、と思っていたニガウリは、ひょろひょろとした蔓が伸びているばかり。すっかり諦めていました。
でも、昨日(10月12日)、ふと見たら、そこそこの大きさのものがなっていました。
食料自給率向上とか、地産地消を語るネタとしては、あまりにもささやかすぎますが、ちょっと嬉しく感じました。