本格運用しているけど完成していない |
08.10.11付けで【声明-10.13「徳山ダム建設事業竣工式」に寄せて】を出しました。
(HP本体の「要請書・声明など」をご覧下さい)
その所為というわけではありませんが今朝の中日新聞(2008年10月12日 朝刊)に以下の記事が載りました。
徳山ダムあす竣工式、課題なお多くhttp://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008101202000054.html
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
徳山ダムは、2008年4月22日に洪水吐きからの試験放流を始め(※1)、5月5日未明に試験放流を完了して本格運用に入りました。しかし、竣工式は明日、10月13日。そして、法的な「完成」は、実に2010年度です(※2)。
おかげで(?)、「徳山ダム建設中止を求める会」も、まだしばらく堂々と「中止を求める」ことができます、まだ「完成」していないのだから(多分、いろいろな意味で、その後もこの名称を変えないことになるでしょうけど)。
とはいえ、1996年製作のこの横断幕(もう何回も洗濯しました)の出番も減るなぁ・・・というわけで、7月26日に徳山ダム堤体の見える位置で、上田代表と私が両端を持ち、横断幕製作者がシャッターを押した「記念写真」です。
※1: アユが遡上を始めるこの時期に冷たい雪解け水を一気に流したので、揖斐川のアユにとってはエライことになった。長良川河口堰を上るアユ(ちっこい)の数が多かったのは、揖斐川に上れなかったからではないか、という説もある。
※2: これは、簡単にいうと国の治水予算がヒーヒー状態だから。国が建設事業者である水資源機構に払うべき金額が払えていない。法律では「完成するまで払う」となっているから、払い終わるまでは「完成」にできない、という全くもってお役所内部の論理の話です。
2004年に徳山ダム事業費、特に「治水」分が大幅に増えた(「治水/国費分」が627億円も増えた)一方、「社会資本整備事業特別会計・治水勘定」=元「治水特別会計」が大幅に痩せ細ったから起こってしまった現象。
お金がない(ゆえに徳山村の人との約束も反故にした)上に、受益者のはずの下流域住民の利益にもならないようなシロモノを造るな、っつうの!